日本からは、東京海上、MS&AD、SOMPOの三大損保が、世界的に保険を提供するグローバル企業として、毎年スコアカードの対象に入っています。日本の損保はこれまで、少しずつ気候変動対策の方針を強化してきたものの、欧州などの保険会社と比較すると大きく遅れをとっているのが現状です。
日本の三大損保の中では、昨年、SOMPOが石炭とオイルサンドを主業とする企業について企業単位で規制する方針を取り入れたため、2023年も国内トップにランキングされました。MS&ADも今年、同様に問題の多い事業について企業単位で規制する方針を取り入れましたが、抜け穴が数多く存在するため実際の効果が低いと考えられ、2位という結果になってしまいました。東京海上には、このように企業単位で規制する方針はまだありません。